よくある質問
1. 訪問診療の仕組み・利用条件について
Q 訪問診療と往診は何が違うのですか?
「訪問診療」は、通院が難しい方に対して、計画的に日時を決めて医師が定期的に訪問する診療です(例:月2回など)。
一方、「往診」は、急な発熱や体調不良などの際に、患者さんやご家族の要請を受けて臨時で伺う診療のことを指します。
当院では、定期的な「訪問診療」を基本としつつ、必要に応じて24時間365日体制で「往診」も行っています。
Q どのような人が訪問診療を利用できますか?
年齢や病気の種類に関わらず、「お一人で病院への通院が困難な方」が対象となります。
例えば、がんなどのご病気でご自宅での療養を希望される方、足腰が弱くなって通院が大変な方、
退院後もご自宅で医療処置が必要な方などがご利用されています。
「自分は対象になるのかな?」と迷われた場合は、お気軽にご相談ください。
Q 今まで通っていた病院(主治医)との関係はどうなりますか?
これまでの主治医の先生と連携しながら診療を行うことが可能です。
例えば、定期的な診察や日々の体調管理は当院が担当し、専門的な検査や治療はこれまでの病院へ通院する、
といった形で役割分担をすることもできます。
患者さんにとって一番良い方法を、主治医の先生とも相談しながら決めていきましょう。
Q 家族が同居していなくても(独り暮らしでも)利用できますか?
はい、ご利用いただけます。
お一人暮らしの方や、日中ご家族が不在のご家庭でも、安心して在宅療養が続けられるよう、
訪問看護ステーションやケアマネジャー、ヘルパーさんなど、地域の様々なサービスと連携してサポート体制を整えます。
2. 診療内容・緊急時について
Q 自宅ではどのような医療が受けられますか?
病院の外来で行う診療の多くは、ご自宅でも受けることが可能です。
診察、血圧・体温測定などの健康管理はもちろん、お薬の処方、血液検査、点滴、注射、酸素療法、床ずれの処置、
カテーテル管理などに対応しています。
また、痛みや苦痛を和らげるための専門的な治療(緩和ケア)も行います。
Q 夜間や休日に具合が悪くなったらどうすれば良いですか?
当院の訪問診療をご利用の患者さんには、24時間365日つながる直通の連絡先をお伝えしています。
夜間や休日でも、まずは電話で医師や看護師が状況を伺い、指示をお伝えしたり、
必要と判断した場合には緊急往診を行ったりします。いつでも連絡がつく体制を整えていますので、ご安心ください。
Q お薬はどのように受け取るのですか?
医師が処方箋を発行します。
病状に応じて、ご家族が調剤薬局へ受け取りに行くか、「訪問薬剤管理指導」に対応している薬局でサービスを利用するか、ご相談させていただきます。
3. 緩和ケアについて
Q 緩和ケアは、もう治療法がない末期の人が受けるものですか?
いいえ、そうではありません。
緩和ケアは「病気によるつらさ(痛み、息苦しさ、不安など)を和らげるための医療」です。
がんと診断された早期の段階から、治療と並行して受けることができます。つらい症状を我慢せず、
少しでも穏やかに過ごすために、早めにご相談いただくことをお勧めしています。
Q 自宅で痛みのコントロールはきちんとできますか?
はい、可能です。
痛みの強さや種類に合わせて、飲み薬、貼り薬、注射など様々な方法を組み合わせます。必要に応じて医療用麻薬も使用しますが、
専門の医師が適切に管理しますので、中毒になったり意識がぼんやりしすぎたりする心配はほとんどありません。
「痛みが辛くない」状態を目指し、細やかに調整します。
Q 最期まで自宅で過ごすこと(看取り)はできますか?
はい、当院ではご自宅での看取り(みとり)に対応しています。
「最期は住み慣れた我が家で迎えたい」という患者さんの想いを大切にし、
ご本人とご家族が穏やかな時間を過ごせるよう、身体的なケアだけでなく、心のケアも含めて全力で支えてまいります。
ご家族の不安や負担も軽減できるようサポートしますので、どのようなことでもお話しください。
4. 費用・手続きについて
Q 費用はどのくらいかかりますか?
訪問診療は各種健康保険が適用されます。
ご年齢や保険の種類、診療内容によって自己負担割合(1〜3割)が異なります。
また、1ヶ月あたりの医療費の自己負担額には上限が設けられています(高額療養費制度)。
※費用の目安については、ご相談時にお体の状態や訪問回数などを伺った上で、概算をお伝えいたします。
Q 介護保険は必要ですか?
訪問診療自体は医療保険ですが、ご自宅での生活を支えるために介護保険サービス(訪問看護、訪問介護、ベッドのレンタルなど)を併用される方が多くいらっしゃいます。
まだ介護認定を受けていない場合でも、当院が連携するケアマネジャーを紹介し、申請のお手伝いをすることも可能です。
尚、当院では患者さんやご家族が自宅で安心して療養できるよう、生活面や健康面の管理・助言を行う目的で、居宅療養管理指導を月に1~2回算定しています。